忙しジッコ
実家に向かうと、ジッコが来ていました。

南風
「おはよ、ジッコ!」

南風
「おはよ!」

ジッコ
「え!? あ、おはよう。」

ジッコ
「今忙しいから。」ピョンタタタタ
実家に向かうと、ジッコが来ていました。

南風
「おはよ、ジッコ!」

南風
「おはよ!」

ジッコ
「え!? あ、おはよう。」

ジッコ
「今忙しいから。」ピョンタタタタ

ややが茂みを嗅いでいると・・・

茂みの向こうに、カツラが現れました。
びっくりしたややが地面を叩くと・・・

カツラは茂みの奥へ去っていきました。

やや
「勝ち、ですかね。」
南風
「すごいじゃん、やや。」

カツラ
「何言ってんのよブタ猫!」

カツラ
「アンタ、アタシを叩くつもりで地面叩いたんでしょう? ぷぷっ」

カツラ
「手が届かないんじゃ勝負になんないの!」

その時、先の道を、ジッコが「我関せず」といった足取りで通り過ぎていきました。
ややもそちらへ向かいます。

ややが着いた頃にはジッコの姿はありませんでした。ややはその場にひっくり返りました。

やや
「砂利、気持ちいいです〜。」
南風
「あ〜あ、こんなにゴミ付いた・・・。」
私が、寝転がっているややの体のゴミを払っていると、横をお婆さんが通りかかりました。
お婆さん
「どうしたの? 倒れちゃったの? 動かないの?」
南風
「いえいえ、違うんです。気持ち良くてゴロゴロしてるんです。」
お婆さん
(・・・猫?)
南風
「あ、あの、太り気味なんで散歩させてるんです。アハハハ。」
お婆さん
「ホントね〜。丸々しちゃって・・・ま〜あ〜、あのお腹!」
南風
「アハハハハハハハ。」
どうにか笑って誤魔化して、お婆さんをやり過ごしました。

やや
「失礼な人でした・・・。」
南風
「かわいいっていう意味だよ・・・。」
ゴミを出しにアパートを出ると、実家の屋根に猫だまりができているのに気が付きました。

いつもの日なたぼっこ常連3人組(茶虎刑事・カツラ・ナニオ)かと思いきや・・・

んんん?

違う! あれ、茶虎刑事じゃない! 誰だ〜!?
慌ててゴミ袋を抱えて実家に駆け寄ると、カツラとナニオは屋根の上から私を見下ろし、茶トラ白の子は天井裏へ入っていってしまいました。
庭に面した縁側の網戸の向こうからはややがこちらをじっと見ていました。
そのままゴミ出し場所へ向かっていると、塀の上には茶虎刑事本人とジッコが座っていて、二人して私を見下ろしていました。
角を曲ると、上の窓の網戸の向こうからくろべぇがこちらを見下ろしていました。
ゴミを出し終えてアパートに向かっていると、アパートの窓からヨレが私を見ているのがわかりました。
茶トラ白の子を近くで見たかっただけなのに、見られ過ぎです。

実家の庭にジッコが来ていました。

ジッコ
「あの子達はどうするの?」
南風
「あ、新年会? ここの子達は欠席ね。」

ジッコ
「ヨレちゃんも来ないわよね。」
南風
「うん。」

カツラ
「なにモタモタしてんのよ! 先行くわよっ!」

ジッコ
「それじゃね。」
南風
「バイバイ。」

ぽててて〜ん
折り返し地点の曲り角に着くと・・・

ジッコの姿が見えました。

呼んでも振り向きません。
どうやら道に降りて来た鳥の事で頭がいっぱいのようです。

狙い姿勢のまま、鳥を追って行ってしまいました。

やや
「ジッコさんこんな格好してました。」
南風
「カッコよかったねぇ。」

やや
「カッコよかったです!」
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