月がきれいだ
きれいな月が見えたので、ヨレと夜のベランダへ。

満月でしょうか?

月以外真っ暗。
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寝る前にも窓辺から。
アパートでうかうか昼寝していると、外から「オラオラオラーーーー!」と喧嘩の声。ついこの間聞いたばかりのくろべぇの声に違いありません。
慌てて飛び起きて声のした方に向かうと、既に父が現場にいて、くろべぇを捕まえようとしているところでした。
南風
「今度はどこから・・・?」
南風父
「俺がシャワー浴びてたら・・・。」
実家は風呂場からも外へ抜けられてしまうのです。今まで飼っていた歴代の出入り自由の猫達は、風呂場を出入口にしていたくらいだったのです。
南風
(朝も風呂入ってたくせに! しずかちゃんか!)ブツブツ
喧嘩相手を見失ったくろべぇは、とりあえずは私の誘導通りに家の方へ向かいました。
家の前までくると、塀を乗り越えてまた裏のお宅の庭へ消えて行ってしまいました。
またか・・・。
途方もない追跡劇を思い出してくらくらしていると、塀の向こうからガリゴリと怪音が。
「ん?」と覗き込もうとした瞬間、白い塊が塀の上に飛び乗ってきて、私の目の前に顔を出しました。
「ややこ!!!」
やや捕獲。お前まで脱走してたのか・・・。
ややを家の中に入れて外に出ると、家の裏手からまた喧嘩の声がしました。
急行します。
現場に到着すると・・・くろべぇ vs 大ちゃん!!!
くろべぇは自分の体格の倍以上はあろうかという大ちゃんに向かって、盛大に毛を逆立てて、大きな声で恫喝していました。
くろべぇの勢いに、大ちゃんの方がたじろいでいます。
私は二人を驚かせないように静かに近寄りました。
すると、私に気付いた大ちゃんが物影に逃げていきました。
くろべぇは大ちゃんを目で追いながら、その場でずっと恫喝し続けています。
くろべぇ捕獲。
バカバカ! ホントにバカ!
行方不明にもならずに怪我ひとつしないで、こうして抱き上げて捕まえられるなんて、毎回奇跡が起こっているとしか思えません。
実家にて、父と母に土下座。どうかくろべぇを去勢してくださいと。100%私のわがままですがお願いしますと。
自分ちの猫を去勢していない私がこんなお願いをするなんておかしな話です。脱走さえしなければ、脱走できないような環境になりさえすれば、私も今のくろべぇのままでいいと思っているので、私の中でもかなりの葛藤があります。
父母の説得にはまだ時間がかかりそうですが、大変な事が起こる前に何かしらの対処をしなければなりません。

クンクン

やや
「えっ!?」

やや
「なんですって!?」ガバッ

やや
「まさかそんな!!」メリッ

やや
「本当ですか!?」メリメリメリ
南風
「ややこ・・・。」

やや
「あ、取り乱しました。」

ズンズン

クンクン

むっ!?

むぅぅぅ・・・

くろべぇ
「これが返事だ!」ズバッ

くろべぇ
「『かかってこんかい!』」ジョバッ

スタスタスタ

くろべぇ
(全員やってやる・・・!)ギラギラ

そんなくろべぇの後ろ姿を、遠くからミヤちゃんが見ていました。
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