ややくろ脱走
どのくらい寝てしまったでしょうか、気が付くと部屋は真っ暗になっていて、ヨレは同じ場所で外を見ていました。
すると外から「オーーーラオラオラオラオウーッ!」と猫の喧嘩の声。
今の時期に珍しい・・・声の感じからすると若い子だなぁ・・・なんて思いつつ、その声を聞いて甘えだしたヨレをモフりました。
そして、いつもの実家風呂セットの時間になったので実家へ。
実家の玄関を開けると、いつもの二人がかりの出迎えがありません。
どこかで寝てるのかと、風呂をセットしてから家中を捜しました。
どこにもいません。
そう言えば・・・父の部屋の窓が、建て付けが悪くなってカギが閉まらなくなったと言っていたっけ・・・。「渋くなって開けられもしないからまぁいいか」と父が笑っていたような・・・。
その窓を確認しに行ってみると・・・あああ、なんたる事! 猫の子の1、2匹が通れる程度に開いているではないですか!
そこから外を見ようとしましたが、それ以上は開きませんでした。なんと都合の悪い!!!
ん? 待てよ? という事は、昼寝から起きた時に聞こえてきた若い猫の喧嘩声はまさかくろべぇ!?
あり得るあり得る・・・。
急いで外へ出て、家の回りで二人の名前を呼びました。
「どっちだぁ!?」とキョロキョロしていると、目の前にややが出てきました。
やや捕獲。
前はくろべぇの開けた隙間からは出られなかったのに、今ではすっかりくろべぇの方が大きくなってしまって、ややまでついでに出てしまうようになってしまっていました。
再び外へ出てくろべぇ捜し。
懐中電灯を片手に、ネコジャラシ棒とマタタビ粉末をポケットに押し込んで、思い当たるご近所さんを捜して回りました。
そしてついにくろべぇの姿を捉えました。
裏のお宅の庭とその隣のお宅の庭を行ったり来たりしています。
時々私の方へ近寄りますが、弄ぶように離れて行ってしまいます。
何度も見失い、時々聞こえてくる激しい喧嘩声で見つけだし、また見失い・・・他所の猫を追い立てて走り抜けるくろべぇに追いつけずにまた見失い・・・。
そんなこんなをしていると、既に父も母も帰宅していました。
父に、くろべぇが外で喧嘩売りまくりな事を伝えると、「お、ボスになるか?」と笑っていました。
なんだろうこの温度差は・・・。
結局、くろべぇの居場所は把握できるものの、どっぷりと夜になってしまい、ご近所さんの庭や家の隙間に入らせてもらうのも迷惑な時間になってしまったので、捕獲作戦は明日に持ち越す事にしました。
家の前に撒いておいたマタタビ粉末に、あまり見かけない猫が4、5匹集まってグニャグニャしていました。






































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